先週末、家族で東京ディズニーリゾートに出かけてきました。 土曜日はディズニーランド、日曜日はディズニーシーという日程でした。 ディズニーランドに行くのは小学校の修学旅行で行って以来。40年ぶりです。 東京ディズニーランドが開園してまだ1年半ぐらいの時で、平日でしたのでそれほど混雑しているイメージはありませんでした。しかし、修学旅行のあとはしばらく「夢と魔法の王国」の魔法が解けず、余韻に浸りながらまた行きたいと思っていたのですが、気づいてみればオッサンどころか爺様の一歩手前くらいになっていました。 当時はディズニーランド何もかも新鮮というか、現実とは違うような世界で、本当におとぎ話の世界にいるような気分で、完全に浸りきっていたのですが、やはりアラフィフになりますと童心を忘れてしまって変なところばかりに目が行ってしまいます。 修学旅行の時は「カリブの海賊」がいたく気に入って、仲間と3回乗りました。辺りが真っ暗になったと思ったら、乗ってるボートが急降下するのです。当時、「ドジでのろまな亀」が一人前の”スチュワーデス”になるテレビドラマが放映された後くらいでしたので、そこで覚えた俄か知識で「安全姿勢」などと言って遊んでいました。 さすがにアラフィフになって「安全姿勢」はやらなかったのですが、館内をくねくねと走るボートから見える様々な装置を見ると「これが評価に回ってきたら物的確認がとんでもないことになるだろうな」などとついつい考えてしまいます(勿論そんなことはないと思いますが)。しかし40年前と同じアトラクションが今でも残っていること自体、感慨深いことでもありますし、人気の証左でもあります。 そこでふと考えたのが、「40年前に見たものもこれと同じだったのだろうか?」ということでした。 細かいところをよく見ると、例えば赤く光る銃口をよく見てみるとLEDランプが使われていたりします。40年前もLEDはあったにはあったのですが、今ほど一般的ではありませんでした。また、あれだけ巨大な装置が40年も全く故障なく動き続けるとは考えにくく、今とは違うものを見ていたのは間違いないでしょう。 調べてみたところ、カリブの海賊は2022年の9月から23年の4月まで長期にわたって休止になっていたそうで、その時に改装も行われていたようです。 売り物は40年前もパレードを見た記憶はあるのですが、今に比べればもっと素朴だったような感じがします。夜のエレクトリカルパレードもLEDのある現代ならではの豪華さで、巨大な屋台が次々に出てくるのは圧巻です。一体バックヤードはどうなっているんだろうとそんなことばかりを考えてしまします・ ディズニーシーは時代を約20年下っているだけあって、少し現代に近い印象を受けましたが、やはり火山や巨大な運河を見てこれだけのものをどうやって作ったのかと感心したものでした。 午後からは天候が悪くなり、雨が降り出しました。最後に『タートル・トーク』というアトラクションを見て帰ろうということになりました。シアターにカメのクラッシュのCGが映し出され、会場にいる人と会話できるアトラクションですが、一通り終わってカメのクラッシュが去っていくシーンで突然ブツッと映像が途切れてしまいました。会場にいたキャストが「異常終了しました」というので何かのトラブルかと思っていたんですが、しばらくして「瞬間停電があったので皆様の安全が確保できるまでここで待機してください」というアナウンスがありました。 東日本大震災の際にもディズニーランドのキャストが適切に対応したということで高く評価をされていましたが、ここでも危機対応力の高さが光りました。 今日6月6日からディズニーシーでは新しいエリアがオープンするとのこと。ディズニーランドは永遠に完成することがないと言われているそうですが、変化するものもあれば、変わらないものもあり、”40年のタイムトリップ”は貴重な経験になりました。
Hideyasu Matsuura
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