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執筆者の写真Frontier Valuation

2023年8月分の工作機械受注額速報

更新日:10月9日

※最新の動向については下段リンクからご覧下さい

【工作機械受注速報に関する記事】

 

日本工作機械工業会が、9月11日に2023年8月分の工作機械受注速報を発表した。

2021年11月~2023年8月までの工作機械受注額の推移
2021年11月~2023年8月までの工作機械受注額の推移

 受注総額の速報値は114,746百万円で前月比100.4%、対前年比では82.4%で8ヶ月連続で前年同月比の実績を下回った。好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は30か月連続で上回っている。    地域別では内需は35,680百万円(前月比90.6%)で、外需は79,066万円(前月比105.5%)であった。対前年同月比では内需が68.9%、外需が90.3%。  今月も前年比ベースで下げ幅が大きく、下げ止まりの気配は見えていない。

     

 2023年7月分の受注確報は8月31日に公表されている。  内需の産業別では業種別では、鉄鋼・非鉄金属と航空機以外の輸送用機械が前年比増で会ったが他は大きく後退している。特に金型向けは前年比半減となっている。外需はインドなど一部で対前年比増であったが他は減少している。中国向けはマイナス約36%と依然振るわなかった。  米国は好景気に沸いているものの、中国では不動産大手の恒大集団が破綻するなど、先行きの見通しの不透明感が強まっている。リーマンショックのような金融不安に発展すれば、企業の設備投資意欲が減退し、資金調達にも悪影響が出る最悪の事態も想定される。  

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