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日本工作機械工業会が、12月12日に2022年11月分の工作機械受注速報を発表した。
受注総額の速報値は134,121百万円で前月比95.1%、対前年比では92.2%で先月に続いて前年同月比の実績を下回った。好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円は22か月連続で上回っており、受注額自体は引き続き高水準を維持している。
地域別では内需は45,732百万円(前月比102.6%)で、外需は88,389万円(前月比 91.6%)であった。対前年比では内需が91.5%、外需が92.7%となっている。対前年比で外需は円安の影響も考えられるが、それでも前年比を下回っており、本格的な後退局面に入っているものとみられる。ここ最近では世界経済を牽引してきたIT関連の企業の苦境が鮮明になっており、こうした点もIT関連機器の需要に支えられてきた工作機械のニーズにも影響を与えているのではなかろうか。 先月同様、好不況判断の目安とされる受注額1,000億円のラインをどこまでキープできるかがに関心が向く状況である。
2022年10月分の受注確報は12月2日に公表されている。 内需の産業別では業種別では、電気機械、航空機が前年に比べ4割程度落ち込んでいる。地域別では東南アジア、欧州の落ち込みが大きいが、中国向けは持ち直した。 スタグフレーションの様相が強くなる一方で、ウクライナ情勢は依然として緊迫したままで、世界経済が正常化するのはまだ時間がかかりそうだ。状況としてはこれから本格的な寒さを迎える初冬のような印象が強い。
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