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【工作機械受注速報に関する記事】
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日本工作機械工業会が、6月9日に2021年5月分の工作機械受注速報を発表した。
受注総額は123,328百万円で前月比99.5%、対前年比では240.7%で引き続き大幅に増加し、7カ月連続で前年同月比の実績を上回った。また、好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円も4ヶ月連続で上回った。
内需は33,326百万円(前月比92.4%)で、外需は99,002万円(前月比102.4%)であった。前年同月比では内需が183.2%、外需が272.3%だった。
工作機械の受注動向は、特に昨年前半はCOVID-19の影響が強いため、今回も対前々年比で比較してみる。
対前々年比では総額ベースでは、2021年3月が97.9%であったが、前月は114.1%、今月も113.6%となり、米中摩擦で大きく落ち込む以前の水準を上回っている。
一方、内需については前年比では183.2%と大幅に増加しているが、対前々年比では4月が82.9%のだったものの、5月は79%とやや後退し、日本国内の景気の足取りは以前重い状態である。
6月1日に発表された21年4月分の受注確報によると、海外のほとんどの地域で前年比で大幅に受注額が増加しており、世界的には徐々にアフターコロナの段階に入ってきているとも考えられる。
日本国内でもワクチン接種の動きが急速に広がっており、事態が急展開する可能性もあるが、半導体の調達難が未だに続いていることもあり、懸念材料も少なくない。
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