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【工作機械受注速報に関する記事】
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日本工作機械工業会が、5月17日に2021年4月分の工作機械受注速報を発表した。
受注総額は123,946百万円で前月比96.9%、対前年比では220.8%で引き続き大幅に増加し、6カ月連続で前年同月比の実績を上回った。また、好不況の判断の目安とされる月間受注額1,000億円も3ヶ月連続で上回った。
内需は36,011百万円(前月比88.9%)で、外需は87,935万円(前月比100.6%)であった。前年同月比では内需が170.3%、外需が251.3%だった。
引き続き、外需が需要を牽引している格好だ。
工作機械の受注動向は、特に昨年前半はCOVID-19の影響が強いため、対前々年比で比較してみる。
対前々年比では総額ベースでは、2021年3月が97.9%であったが、今月は114.1%となり、米中摩擦で大きく落ち込む以前の水準をも上回ったことになる。
一方、内需については前年比では170.3%と大幅に増加しているが、対前々年比では82.7%の水準に留まり、回復の足取りは重くなっている。 こうした世界経済の急激な回復で半導体の不足、あるいはウッドショックと呼ばれる深刻な木材の不足が問題になっているが、工作機械の生産にこうした影響が出ないかも今後の注意点になるだろう。
最後に、4月28日に発表された21年3月分の受注確報によると国により差はあるものの、海外のほとんどの地域で前年比で大幅に受注額が増加している。中でも中国が引き続き前年比330%と好調で、東アジア全体でも301%。欧州全体でも前年比195.1%となっている。
日本国内ではワクチン接種の遅れによる先行き不透明感が企業の設備投資マインドを鈍らせている可能性が指摘されている。連日報道が賑わっており、政府も本腰を入れているが、接種による成果が出始めた後、どのような変化が出るかを待ちたいところである。
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