仕事上でも海外の情報が入ってくることが多く、特にアジアの隆盛ぶりは相当なようだ。
一方で、日本はというと国力が急激に落ちていることを肌で実感する。
そんな中で興味深いネットの記事を発見したので御紹介したい。
衰退を招く東京一極集中構造 ~首都圏への逆流効果
佐無田光 金沢大学教授 2017/12/2(土) 14:02
是非全文を読んで戴きたいが、データが衝撃的である。
東京都の都民所得はデータ入手可能な直近の10年間(2005~2014年)で、名目-4.5%である(全国平均-2.2%)。実質値で見ても+0.01%とほぼ成長していない(全国平均+3.8%)。1人当たり都民所得では-13.1%も低下しており、全国平均の-2.5%と比べても衰退が著しい。東京で成長しているのは唯一人口だけであり、同期間に人口は+6.5%増えている。
結論から言えば、東京には稼ぐ力はなく専ら地方からリソースを吸い上げているだけということになる。
2000年代、当時の有力な政治家が「東京は成長エンジンであり、東京に投資しなければ日本は国際競争から脱落する」と盛んに主張していた。しかしながら、蓋を開けてみればこの数字である。
地方は相当に疲弊しており、限界集落も増えていることから東京へ流出する人口すらなくなりつつある。 勿論、だから地方がいいというわけではない。地方も自分で動ける体質ではないからいつまでも東京に吸い上げられてしまう。 「海外から稼ぐ」これが地方再生のキーワードになりそうだ。
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