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役に立たない非常用発電機

今朝の毎日新聞の記事から   千葉停電 防災倉庫の発電機半数以上使われず - 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20191001/k00/00m/040/024000c  

千葉県の中心に大きな被害が出た台風15号であるが、千葉県内11カ所の防災倉庫などに468台保管されていた発電機のうち、約250台が活用されずに倉庫に置かれたままになっていた という。 言うまでもないが、非常用発電機は使われなければ何の意味もなさない。何故使われなかったのかはこの記事では分からないが、以前聞いた話では非常用発電機が活用できないケースは案外多いという話を聞く。   最近、免震に加え、非常用発電機を備えたマンションが増えている。東日本大震災の後の計画停電、あるいは自然災害の増加もあってこうした非常時の備えをもったマンションにニースが高まっているが、それが実際に使えるかは別の話だという。

「使うこと」が重要
発電機イメージ

発電機は何らかのエネルギーで得た熱エネルギーを運動エネルギーに変えさらにそれを電気に変換するが、主にガソリンや、軽油などを燃料としたエンジン(内燃機関)がその役割を担う。エンジンはピストンやタービンなどによって回転エネルギー(運動エネルギー)を得るが、金属の塊であるエンジンが動くには潤滑油が欠かせない。 潤滑油はエンジンを使用すると必要な場所に行き渡る設計になっているが、エンジンを長期間利用しないと潤滑油が枯渇したり粘度が上がってしまうなど劣化し、固着して動かなくなったり故障の原因になってしまう。 定期的に発電機を使用することでこうした減少は防げると言うが、マンションなどではそこまで管理が行き届いていないケースも多いのだという。 千葉県のケースでは発電機が可動状態であったかどうかは分からないが、これを機にお手持ちの発電機、その他非常用の機械類があればご確認いただければ幸いである。

 

フロンティア資産評価研究会 松浦 英泰


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