評価において現地調査は必須の作業である(予算や納期がタイトで重要度が低い場合、現地調査を省略することもある)。 現場での作業であるから服装は汚れてもいいもの丈夫なもの、安全性に問題が無いもので無くてはならない。 POVでインストラクターの評価人から聞いた話では、鉄鋼関係の設備の評価をした際、ビシッとスーツを着込んだマンハッタンから来たバンカーから服装にに苦言を呈されたものの、調査が終わった後バンカー達のスーツは焼け焦げだらけになっていたそうである。 であるから、現地調査にはそれ相応の服装である必要がある。 一方で現地に赴く際、航空機や新幹線などを利用することもあり、作業服をそのままというのも抵抗があるから、服装の選択は案外難しいものである。 先日、このような記事を目にした。 水道工事会社が「スーツに見える作業着」でアパレル事業に進出 https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00110/00007/?n_cid=nbpnxr_twbn スーツのような作業着である。 案外、この辺は評価士界隈ではありがたい存在なのかもしれない。 機会があれば入手してみたいところである。 ここのところアパレル業界では、既存のユニクロなどが伸び悩む一方、作業着を扱っているワークマンなどの人気が高まっているという。 以前、安全靴を探しにワークマンに足を運んだことがあるが、ビジネスシューズやスニーカーに見えるものもあって、「これならわざわざ履き替えなくてもオールラウンドで使えそうだ」と思ったものである。 研究会の内輪でも、鑑定評価の仕事をやるより高度な技術をもった建設労働者の方がよほど良い賃金がもらえると話題になる。評価書など形式的に欲しいだけのものを作るよりは、形に残って長年使われる資産を生み出す方が社会にも役立つのではないかと思う。 もしかするとこれから意外な流れが生まれるかもしれない。
水道工事会社が「スーツに見える作業着」でアパレル事業に進出
更新日:2022年7月6日
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