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執筆者の写真Frontier Valuation

エアバスA380生産中止へ

更新日:2019年2月19日

ロイターが伝えたところによるとエアバス社が超大型旅客機A380の生産の中止を発表する見込みだという。 エアバス、A380生産中止か ロイター報道 (Aviationwire) https://www.aviationwire.jp/archives/166677 A380は現在最もキャパシティの大きな旅客機である。1950年代にボーイング707やダグラスDC-8といった旅客機が登場して以来、大型化の流れが続き、1970年代にジャンボジェット機ボーイング747が登場した。しかしながら、ジェットエンジンの信頼性・性能が向上し、次第に大型の双発機が次々と誕生する。エンジン4発でキャパシティも大きい超大型機はコスト面や座席販売などの営業面から次第に優位性を失い、21世紀に入ると超大型機はほとんど活躍の場を失ったと言っても良いような状態になった。 A380はとりわけキャパシティが大きい。キャパシティが大きいと言うことはフライトの度に多数の座席を売り切らなければならなくなり、営業的にも負担が大きいこと、飛行するためにはとりわけ大量の燃料が必要であり、原油高の中ではあまり好まれない存在であったという。

エアバスA380
エアバスA380

A380の不振は数年前から度々話題になっていた。エアバス社もフラッグシップとして商品のラインナップに加えておきたかっただろうが、長距離用で航空会社も大きいキャパシティを活かせるような個性的な内装を装備するため生産効率は良くないと以前エアバス社の幹部の講演で聴いたことがある。

商品としては一定の価値はあるものの、市場動向を見ればオーバーコストであることは否定できないだろう。

 

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